一ノ瀬さん家の家庭事情。LAST season
「暁は俺より10歳離れてて、家に行くといつも遊んでくれた。朔があんまり弟、って感じじゃなかったから嬉しかったみたい。俺も暁が大好きだった。」
確かに神崎先生は大人しそうでやんちゃそうな暁ちゃんとはあまり遊んだりしてなかったって言ってたっけ。
「俺の母親がいなくなったのは俺が5歳の時。沙和さんに全てを預けていなくなった。身寄りのない俺を引き取ってくれたのは誠司さんと沙和さん。」
皓さんの顔に少しだけ笑顔が浮かんだ。
「本当に幸せだった。やっと俺にも家族ができたんだって嬉しかった。毎日暁とバスケしてゲームして。」
暁ちゃんはそういえば先生になるために教育学部にいたんだよね。
「そして暁が18になった時、初めて連れてきたのが君のお母さん、唯さんだった。」
皓さんの顔つきが少し曇る。
きっとこれから話すのはあたしにとっては聞きたくない話だ。
でも、聞かないと。
「暁、嬉しそうに紹介してきたんだ。俺の彼女だ、って。」
確かに神崎先生は大人しそうでやんちゃそうな暁ちゃんとはあまり遊んだりしてなかったって言ってたっけ。
「俺の母親がいなくなったのは俺が5歳の時。沙和さんに全てを預けていなくなった。身寄りのない俺を引き取ってくれたのは誠司さんと沙和さん。」
皓さんの顔に少しだけ笑顔が浮かんだ。
「本当に幸せだった。やっと俺にも家族ができたんだって嬉しかった。毎日暁とバスケしてゲームして。」
暁ちゃんはそういえば先生になるために教育学部にいたんだよね。
「そして暁が18になった時、初めて連れてきたのが君のお母さん、唯さんだった。」
皓さんの顔つきが少し曇る。
きっとこれから話すのはあたしにとっては聞きたくない話だ。
でも、聞かないと。
「暁、嬉しそうに紹介してきたんだ。俺の彼女だ、って。」