一ノ瀬さん家の家庭事情。LAST season
でもだからって今の時期、しかも昨日あんなことがあったりっちゃんが許してくれるわけない。
「お願い、俺、愛ちゃんに付いてきてほしい。1人じゃまだ怖いよ。」
皓さんが立ち上がってあたしに近づく。
「俺、一人じゃ無理だよ…お願いだよ。」
一度は自分を置いて出ていったお母さん。
会いに行くのはそうとうな勇気がいる。
「日程は愛ちゃんに任せるから。いつでもいい、待ってるからここに連絡して。」
皓さんはそう言うとあたしの手の中にメモを押し込んで公園から出ていってしまった。
それから数日、あたしは結局皓さんに連絡はしていない。
このことを考えるには時間が足りないくらい、模試や、テストで忙しかった。
そういえばあたし、受験生だったんだって気付かされたからかなり怠けてんだなって。
本気でやらないと手が届かない受験なのに。
だけど一つ、自分で決めたことがある。
皓さんについて那奈さんに会いに行こうって。
「お願い、俺、愛ちゃんに付いてきてほしい。1人じゃまだ怖いよ。」
皓さんが立ち上がってあたしに近づく。
「俺、一人じゃ無理だよ…お願いだよ。」
一度は自分を置いて出ていったお母さん。
会いに行くのはそうとうな勇気がいる。
「日程は愛ちゃんに任せるから。いつでもいい、待ってるからここに連絡して。」
皓さんはそう言うとあたしの手の中にメモを押し込んで公園から出ていってしまった。
それから数日、あたしは結局皓さんに連絡はしていない。
このことを考えるには時間が足りないくらい、模試や、テストで忙しかった。
そういえばあたし、受験生だったんだって気付かされたからかなり怠けてんだなって。
本気でやらないと手が届かない受験なのに。
だけど一つ、自分で決めたことがある。
皓さんについて那奈さんに会いに行こうって。