一ノ瀬さん家の家庭事情。LAST season
memory:3
「愛、浅丘聡太って誕生日いつなの?」

「えっと、四月七日だよ…」

「血液型は?」

「たしかA型だったかな…」

「身長は?」

あーーー!!!

もう!!!

なんなの、これ!

なんであたしが浅丘君の個人情報話してるの!ミカリンに!

「み、ミカリン、もしかして、浅丘君のこと…」

「そう言うんじゃないわよ、だいたい私のタイプじゃないし!」

そ、そうですか?

じゃあなんでそんなに事細かに聞いてくるのよ!

「ただあの人、私の電子辞書借りに来たでしょ、あれに飴が付いてて、メモでありがとってあったんだけど…どういうつもりなのかしら。」

浅丘君…、なんて気遣いができるの!!!

「しかもその飴が私の一番好きなイチゴミルクだったのよ、ありえないでしょ!なんで知ってるのかしら。」

イチゴミルク…

私も一番好きな飴だ。

もしかしてあたしのために買ってくれたとか!?

だとしたら嬉しすぎる…
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