一ノ瀬さん家の家庭事情。LAST season
memory:24
話終わったら、あたしはなぜだかすごく泣きそうになっていて。

うまく話せたのかはわからない。

ちゃんと伝えられたのかもわからない。

けど、自分なりに話したかったこと、伝えたかったことを浅丘君には言えたかな。

「…愛、もう一回言っていい?」

浅丘君?

その瞬間、すごくあったかくなった。

身体も、心も。

「誕生日おめでとう、生まれてきてくれてありがとう。」

もう、泣く…!!

なんで浅丘君、そんなこと言うの!

あたしもう無理だよ、泣くよ…

「愛の家族、すごく素敵だよ。俺もお兄さんたち、少し怖い時もあるけど愛を大切に思ってることわかるし、俺も愛を大切にしたいから。」

本当にこの人と付き合えて、良かった。

初めて好きになった人が浅丘君で良かった。

浅丘君があたしを好きになってくれたこと、すごくすごく幸せで嬉しい。

「話してくれて、ありがとな。」

大好き、大好き…!
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