一ノ瀬さん家の家庭事情。LAST season
memory:30
浅丘君について行って、たどり着いた場所。
それは一年D組の教室だった。
一二年生は部活がない生徒は卒業式の後はほぼみんな下校しているから誰もいない。
ガランとした教室。
二年前、ここで初めて浅丘君と出会った。
「この席だよね。俺が前で、愛が後ろ。」
浅丘と一ノ瀬だから前後の席。
この頃はまだ友達もいなくて、毎朝挨拶してくれる浅丘君が神様に思えてたよ。
「もうあれから3年目なんだね。」
浅丘君が席に座った。
あたしもその後ろに座ってみる。
「懐かしいね。」
「うん、俺ね、実は愛に初めて挨拶した時すごい緊張したんだ。」
へ?
そうなの?
いつも通り、さわやかな笑顔だったような…
「最初に愛を見たとき、すごくかわいいって思った。」
そ、そ、そんなこと!
真剣な顔で言われちゃうと…
なんだか恥ずかしくて、下を向いちゃう。
「挨拶返してくれたとき、すごく嬉しかったんだ。」
それは一年D組の教室だった。
一二年生は部活がない生徒は卒業式の後はほぼみんな下校しているから誰もいない。
ガランとした教室。
二年前、ここで初めて浅丘君と出会った。
「この席だよね。俺が前で、愛が後ろ。」
浅丘と一ノ瀬だから前後の席。
この頃はまだ友達もいなくて、毎朝挨拶してくれる浅丘君が神様に思えてたよ。
「もうあれから3年目なんだね。」
浅丘君が席に座った。
あたしもその後ろに座ってみる。
「懐かしいね。」
「うん、俺ね、実は愛に初めて挨拶した時すごい緊張したんだ。」
へ?
そうなの?
いつも通り、さわやかな笑顔だったような…
「最初に愛を見たとき、すごくかわいいって思った。」
そ、そ、そんなこと!
真剣な顔で言われちゃうと…
なんだか恥ずかしくて、下を向いちゃう。
「挨拶返してくれたとき、すごく嬉しかったんだ。」