一ノ瀬さん家の家庭事情。LAST season
その後もライブは大盛り上がり。

流行に疎いあたしは知らない曲ばかりだったけどすごく楽しかった。

「愛姉!どうだった??」

「すごくかっこよかったよ!」

直君嬉しそう。

なんだかんだりっちゃんの応援にも応えてたし、優しいんだよね。

「直!このあと打ち上げだけど行くよな?」

「うん!…愛姉、お願い!りっちゃんにはうまく言っといてくれない?」

ついに!

あたしもこんなことを頼まれる日が!!

可愛い弟バンザイ!

「楽しんできて!あたしがちゃーんとりっちゃんに上手いこと伝えとくから!」

あたしがそういうと直君はお友達の方へ行っちゃった。

よし、そろそろあたしも帰らなくちゃ。

りっちゃんはまだバイトだから一応メールでもしとこう。

「あーい、聡太と帰らないの?」

ほのちゃんがこちらにやってくる。

「えっと…」

今日は浅丘君もバスケ部の後輩バンドが出るから見にきてるんだけど、まだ一度も話してないや。
< 343 / 408 >

この作品をシェア

pagetop