一ノ瀬さん家の家庭事情。LAST season
懐かしの合宿初日ついて部屋に荷物を置くとさっそくみんなはランニングに出かけた。

ここからはあたしたちマネージャーはまずはコートの整備、それからドリンクや救急箱の用意。

暑いから熱中症対策は抜かりなく。

二年もしていたらだいぶ慣れてきたけどやっぱりほのちゃんや愛奈ちゃんは本当に効率よくテキパキ仕事をこなす。

「スタメン、どうなりますかね。」

ドリンクを作りながら愛奈ちゃんがポツリと言う。

「んー、一年は涼太が入るか、ってとこね。辰樹はたぶんまだ入んないと思うから。」

ほのちゃんから見てもやっぱり涼太君って上手いんだ。

「夏川はどうですかね!?彼、浅丘先輩に憧れて朝練すごく頑張ってるんですよ!」

咲耶ちゃんが力強く言う。

「夏川君ね、なかなか上手いよね、背も高いし、優大のあとついで次のセンター有力よね。」

一年生の夏川君は一年の中では一番背が高くて、久住君と同じセンターを守っていたらしい。
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