一ノ瀬さん家の家庭事情。LAST season
そして朝がやってきた。

快晴!まさに試合日和!

いや、室内だけど…

いいんだ!

勝つ日はこうでなくっちゃね!

昨日は珍しく真兄からも頑張れメールが来ててそれをみんなに転送したら浅丘君、すごーく喜んでた。

うん、あたしがメール送った時よりもね?

仕方ない、だって浅丘君は元々真兄の大ファンらしい。

春日台に決めたのだって真兄のバスケプレーに中学の時一目惚れしたからなんだって何回も聞かされた。

「おはよ。」

おっと!本人ご登場!

やっぱり!試合の日も抜かりなく朝練をしていた!

「早いね、まだ6時過ぎなのに。」

「浅丘君こそ!」

「なんか興奮しちゃって。ちょっとボールに触っておきたいんだ。」

浅丘君はそれから30分くらいシュートしたりドリブルの練習をしたり。

あたしはそれを見てたり、たまにボール出ししたり。

「ごめんな、朝から付き合わせちゃって。」

「ううん、全然!
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