一ノ瀬さん家の家庭事情。LAST season
「俺は…悔しい。これで終わりなのが。」

浅丘君…

誰よりもみんなを思って、大きな責任を背負って今日まで頑張ってきていた浅丘君。

キャプテンになった時も自分でいいのかってすごく悩んでいた。

優しいから、人の痛みがわかるからこそ浅丘君はたくさん迷って悩んでいた。

だけどきっと、葉ちゃんも久住君も、みんな浅丘君にすごく救われている。

「…俺は頼りなかったし、たくさん迷惑かけたから…勝ちたかった。買って最後にキャプテンらしいことしたかった。…ごめ」

「謝るんじゃねえよ…!この部のキャプテンは聡太にしか務められなかった。そんなのこの場にいる誰もがわかってることだ。負けたのは実力の差だ。一人で責任感じるなんて馬鹿なことすんな!」

大きな声をあげたのは久住君。

「…お前はいっつもそうだ。ネガティヴすぎんだよ。うっとおしい。どれだけ聡太に救われて、どれだけ聡太とバスケできて嬉しかったかまだわかんないのかよ。」
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