恋愛最前線
「適当によぶわ…あんま考えてるとまぢではずいわ…」


下を向いて、タバコに火をつける彼の 手を 智身は押さえた。

タバコを取り上げる。

カレを見つめる。


「バスケ出来なくなっちゃうよ」


惣市は…そんな彼女を押し倒す。

「…」

彼は、彼女の唇に自分の唇をあてた…。


「シテイイ?」

彼の問いに 彼女は

「聞くくらいならシナイでよ」

といった…。


「暗くして…」

惣市はあかりを消した。
「スキダョ…。ずっと好きだったから…嘘みたいだ…」

「嘘じゃないよ…」
智身は自分の胸に彼の手のひらをあてた…

ドクドクと鼓動を感じる。

「俺のこと子供だと思う?」

彼女の全身にキスをしながら、彼は 余裕のない中 聞いた。

「…わからない。笑」

「何人とHした?」

智身はこたえなかった。
惣市は彼女の耳元に囁いた。

「教えて。知りたい」

「…3人」

「…そっか…」

「惣市くんは?」

「…」

「自分は言わないの?」彼女は笑う…。

「俺はヤキモチやくから。そっちは別にやかないでしょ」

「わからない…」

「…俺も3人」

智身は 彼の年で セックスを3人としているのが 普通なのか 普通じゃないのか… わからなかったが…


「すごい…多くない?」
「わからない…」

「でも、同じ人と何回もしてないよ。仕方を教わった…感じで…」


「男の人は、好きじゃなくても出来るもんね」

智身の言葉に
惣市は…

「出来るけど…初めてだよ。こんなに緊張すんの…なんか、まぢで緊張する…」


「…だいじょぶだょ。私も緊張してる…。したいように…シテ」

彼女の言葉だけで。

彼はいってしまいそうだった…


事が終わると、一旦 一緒に寝ていたが、 翌朝 彼が気付いた頃には、
彼女の姿は、なかった。
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