恋愛最前線
2人共 何もたわいない会話をしていた。

盗み聞きしているのだが…

趣味ではなかったが。

惣市はしばらく 2人の会話を聞いていた。

とりあえず 彼女の所在がわかり、一安心…


「あと一週間だな…。もう来年はないもんな…」
「ね。4年て案外早い…」

「…で、何してんの？岩倉は…」

惣市は、智身がなんとゆうか…

「…散歩…」

「…そうか…」

アキヒロは買ってきたタバコに火をつけた。


なぜか… 話が進まないらしい。


惣市は、信一が言っていた言葉を思い出していた。

「岩倉さ。卒業したらどうするの？」

「うん…多分教員になる…アキヒロくんは？」

「オレは公務員かなぁ。夢がないが…」


「なんでもおなじだょ…」

「岩倉みたいな先生だったら、男子生徒大変そうだな。」

「？なんで？」

「綺麗だから」

惣市は、ありえねー と思いながらも。確かに 智身のかわいさは、納得…

「岩倉好きな奴いる？」
「…」

智身は答えなかった。
惣市は、歯を噛み締めた。

一瞬だった。


2人は、芝生の所に座っていたのだが。


なにを考えたのか。

アキヒロは 智身を押し倒した。

「…ちょっと…アキヒロくんやめてょ」

「ずっと好きだった…」
暗くて良く見えないが、アキヒロは智身に無理矢理なにかしようとしていた。

「宏次朗の弟とヤってんだろ。みんな知ってる」
「やめてょ。なにゆっとん…」

「子供だぞ。岩倉が相手するような奴じゃないよ」

惣市は、暗がりの中
アキヒロを突き飛ばした。

「なにやってんだよ！？ざけんなテメェ」

惣市は、アキヒロの顔面を殴る。

不意打ちを打たれたアキヒロが断然不利だった。
アキヒロも体勢を持ち直すと。惣市に馬乗りになる。

惣市の胸倉を掴む。


「やめてょ2人ともっ！」

智身の声など2人の耳には入らない。

「お前…宏次朗の弟だからとおもって大目に見てたが…生意気だ。ガキはガキと恋愛してろ」

アキヒロは口の中に溜まった血を吐き出した。

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表紙・目次

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