恋愛最前線
日常
「オマエ、さっきからキモいょ…」

小学生からの同級生。
天間明良 タカマアキラ。

今日は、惣市の家に 宿題の追い込みをしに 来ていた。


惣市の様子がおかしい。
携帯を時折いじりながら ニヤニヤしたり、ぼーっとしたり…

「オマエ…なんかあったっしょ?」

「んー。あったといえばあった…。あ。でもアキラくんには刺激的すぎるかもしれない…」

惣市はベッドにダイビングする。


「なんだよ。ゆえよっ。隠すなや!」

明良は惣市にダイブ。

「いてっ。わかったわかった。ゆうからゆうからっ」


驚くなよ。と、惣市は明良に もったいぶる。

「…まぢ?」

惣市は うなずいた。

「・・・あぁーいいなーっっ、俺も行けば良かった・・・」

明良は、ずーっと、いいな、いいな言っている。

「・・・で、何回したの?」

「覚えてない」

「まぢっすか!?そんなに、覚えてないほど?」

明良は、惣市にクッションを投げ付けた。

「しょうがねーよ。成り行きだもん」

「どんな、感じ?」

惣市は、智身との夜を思い出す。

つい、にやけてしまう。

「おまえ、また、にやけてる・・・」

「だって、・・・すごかったんだもん・・・。なんてゆーか、体がちがう」

明良は、コーラを飲みながら。

「まぢかよ・・・いいなー。俺もシテーっっ!!」



こんな、お馬鹿2人組み、来年の春には彼女と思わぬところで、再開する事になるのだが、それは、まだ先の話・・・。


「今度、あわせてよ。見たい」

「あー。俺も、帰ってきてから、会ってないからなー」


夏休みは、後、1週間ほどあった。

惣市の携帯が、鳴る。

着信名は、・・・智身だった。
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