恋愛最前線
18時過ぎ。
「ただいま」
彼だ。今日は、部活は無いらしい。

「おかえり。私、バイトあるから、ご飯たべちゃおう」

智身は、準備していた夕食をテーブルに並べる。

「なんか、すげーいそいでない?」
「そう?」

智身は、宏次朗に言われたからで無い様に、話を切り出した。

「あのさ、お家、帰らなくていいの?」
「なに、今更・・・」

「うん。一応、聞いてるだけ。ここにいること知らないでしょ?家出してるのかもとか、・・・とにかく、変な心配かけるのはよくなでしょ?」

いつもと、様子がおかしい。

「なんか、あった?」

「なんで?」

「いや。今更じゃんと思って。明日、親父にゆうよ」

「なんて?中学生で同棲してますって?」

智身は、動揺した。

「んな、いいかたしねーよ。なんとか、あるでしょ」

彼を、信じるしかない。

彼の家庭の事だ。


智身は、このまま話を続けたかったが、そうもいかない。


「じゃあ、私行ってくるね。11時くらいには戻るから」

彼女は自転車で、10分程の家庭教師先へ急いだ。

惣市は、さっきの智身の会話を思い出していた。

そして。


「もしもし?」

「おう。どうした?」

宏次朗に電話をしたのだ。

「兄貴さ、智身になんかゆった?」

宏次朗は、いつもと変わらず
「どうした?」

「今さ、カテキョのバイトでいないんだけどさ…今さら、ここにいることダメってゆうか…家の話をしてきた」


「惣市さ。オマエ、岩倉の立場も考えてやれよ」
「どうゆうこと?」

「…まぢでわからねーなら。そこに居る資格ないんじゃねーか」

「…」

「一回帰れよ。親父きづいてるぜ。岩倉にも迷惑かかる…好きなら、相手のこともかんがえてやらねーと…」

惣市は、兄の言葉に反論なんか出来なかった。

その通りだ…


今日智身が帰ってきたら、きちんと話そう…

そう思いながらも、そのまま
ソファでウトウト…

話は翌日に持ち越された…
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