恋愛最前線
現実
惣市は一日中 頭から 智身のことが離れないでいた…。

肩の力の抜け切っている惣市に 明良が背中に膝げりを入れる。

いつもなら やり返して来るのに。

今日の惣市は やり返して来ない。


「どうした?馬鹿がさらに馬鹿になったか?やり過ぎて。アハハハ」

明良の冗談にものってこない…


「明良…オレ…ヒモ?」
惣市は 今日までの流れをざっと話す。

「うん。立派なヒモだ!」

明良は惣市の肩を叩く。
「…」

落ち込む 惣市に
「おいおいおーい。終わったこと気にしてもしゃあないっしょ!」

惣市は そんな曖昧な慰められ方では モチベーションはあがらない。

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