恋愛最前線
新しい生活
智身が、部屋へ戻ると、惣市はシャワーを浴びおえていた…。

冷蔵庫から缶ビールをだして。

「うま~。さっき飲めなかったからなぁ…」


「私もシャワーしてくるわ…」

「うん…」


シャワーを浴びながら…
彼との今後を考える…
何だかんだ言っても まだ 未成年の彼。

彼女は、気持ちを整理して…

ソファに寝転び、くつろぐ彼に…。


「今日は、お父さんと話せて良かったね」

「うん。そーだね。・・・」

「惣市君さー。お願いがある・・・」

「なに?」

「まずは、お酒、たばこをいきなりやめろとは言わないから、減らしてください。
それから、バイト、明良くんちのバイトは、やめて下さい。まだ、学生として学ばなきゃならないことがたくさんあるでしょ」

「生活費は?」

「大丈夫。さっきお父さんと少し話した」

「なに?」

彼女の話すこの条件は全て父親経由の事なのか・・・。

「親父が言ってんの?」

「違う。私の気持ち・・・。私と、惣市君が一緒に暮らす上で、お願いしたい事なだけ。出来ないなら、一緒には、住めない」

彼女の決心は固そうだった。


「わかった。ガンバルヨ・・・」

惣市は、たばこ、酒・・・が。

やめられるのかなーと、のんきな事を考えていたが・・・。

確かに、この条件は最低限の事で、未成年として守らなきゃならないこと・・・。


「ずっと、一緒に居たいから・・・。惣市君も同じ気持ちなら、守ってください」


「うん・・・」

彼は、まだ、中身に数本残っているタバコを、丸めると、ゴミ箱に投げた。

今日は、命中した。

「どうしたの?」

智身が。不思議そうに彼を見つめた。

「どうせ、やめるなら。今からやめる」

惣市は、笑いながら・・・。

彼女も笑顔だった。
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