恋愛最前線
「なんで?」

「恐らく、通常の方と同じような生活を送られるべきと…」

「親父いねーの?」

「今、会議中です」

「そっか…おわったら電話してってゆって!」


惣市は、タバコ…

「あー!もう…くそっ」

18時過ぎ・・・智身帰宅。

「疲れたー。はぁ・・・」

「親父が、ファッくな事しやがった・・・。クレジットとめやがったよー」

「うん。みたいだね」

「しってたのー?」

「食事行った日に、聞いた。あまり関係ないかと思って、・・・」

「まぢかよ。で、どうすんの俺は?」

「普通に、皆と同じように、おこずかいもらえばいいじゃん」

「まぢかよ・・・。・・・頭痛い・・・」

智身は、夕飯の買い物行くけど行く?

「うん、いいよー。ちょっと待って」

惣市は、着替え終えると、OKといった。

近くの、スーパーまで出かける。

「俺、こづかいとかどうすんの?いくら?」

「えー。矢島さんに聞いたら?どんくらいかねー。だって、携帯だって払って貰ってんでしょ?」

智身は笑う。

「みんなそうだモン」

「・・・まあね~。大変だ、中学生・・・」

「心で、笑ってるでしょ?」

「わらってないない!!。でも、私も大変だから!おなじおなじ!!」

惣市は、ホントに今までみたいに、お金やものごとに対してのんきではいられないんだなーと・・・漠然ながらに思っていた・・・。

スーパーに入ると、智身が、かご持ってと、カートを持ってきていた。

「俺、押すよ」

「はい。なに食べたい?」

「智身?とか」

「で、なに食べたい?」

2人の新しい、シンプルな生活がようやく、スタートだ・・・。
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