恋愛最前線
サチコは、全く 何も知らされていないから…

「何?惣市は引越したの?」

「まあな。そんな感じかな」

説明するより。

自分の目で見て貰った方が早い…

「ただいま~」

「おかえり。遅いからしんぱいしたょー」

「買い物してたの。てか。智身かねある?明良にだしてもらっちった…」
明良は
「いらないっすよー。引越し祝いだから~」

「呼んでおいてそんなわけにいかないやろぉ…」
「あ…。関西弁…モェ…」
惣市は明良の頭をひっぱたく。

「人の彼女にきもいことゆうな」

ってわけで 金は払わん!
そう付け加える。

「まあ…とりあえず中はいりぃ」


智身は飲みものの用意をしている…

惣市は
キッチンへ手伝いに行く。

「何飲む?」

「なんでもいいよな」
明良とサチコは揃って言う。


「はい…どうぞ」

智身は温かい紅茶とパウンドケーキをだした。
「そのケーキおいしんょ。食べてみてぇ」


しばらくして 惣市は
サチコに。

「騙してたとかじゃねんだ。いろいろありまして、…サチコにはゆうのおそくなったけど…岩倉智身さんね。彼女と付き合ってる」


サチコは智身を見ると
「智身さん本気ですか?」

「どーゆー意味だ」
言葉にだしたのは 惣市…

「アハハ…。年離れとるからぁ~笑」

「ってゆうか…惣市…かなり…ヒドイやつでしょ」

「だから、テメェはさっきからなんなんだっっ」また、惣市。

智身は惣市の腕をつかんで…

「アハハ…。そんなとこも含めて…冗談でつきあうなんてしないわぁ」

と…笑った。

「へぇ・・・すごい・・・なんか。おとな」

「えぇ、君とは確実に違うよ」

惣市はサチコの全身を見渡して・・・言った。
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