恋愛最前線
人が人を成長させる…
食事も終わり 少し休むと もう9時をまわるところだ。

智身の立場もある。

「サチコちゃんと送れよ」

惣市は、明良に改めて…耳打ちする…

「お邪魔しますた!またきやす」

「ご馳走さまでした!楽しかったー」

智身は駅まで送らないの?と 惣市に聞いた。

「2人のほうがいんだよ」

智身も賛成だった。

2人はまた 来ますね と帰っていった。



帰りの電車。
「楽しかったー」
「ん。あいつが安定してんのが奇跡。笑」
「人って人で変わるんだね…」

サチコの言葉に 明良は 「お前…するどいな」
笑ったが…

「一番鈍いのは、明良だね」

地下鉄の何も見えない外を眺めて呟いた。

2人は同じ駅。

渋谷まで同じ。

「送る」
「いいよ。バスちょどあるし」
「送る」

サチコはそれ以上何も言わなかった。

「バス待ちの合間にあるいたらついちまうな」

2人は歩きだす。

しばらく シーンとした空気が 流れる…

「今日来てくれてありがとな」
「当たり前じゃん!てか…2人であたしになんかかくしてるなーとは思ったんだよにー」
サチコは、明良を覗きこんだ。

「サチコさ。俺たちいつも3人じゃん?それってこれからもかわらないじゃん?」
「うん。そうだね」
「でも、惣市もあーなったわけだし」
サチコは、だから 何?と モタモタしている明良に…

明良は、そんな彼女に キスをした…。

「ちゃんと俺と付き合って下さい!」

サチコは、キスしてからゆうか~?と笑う。

「ゴメン…」
「こちらこそ…ヨロシク!」
「好きだよ…」
「ちょー恥ずかしい…明良…」

サチコは いつまでも 大爆笑していた…
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