恋愛最前線
新しい毎日が始まる・・・
その日は、軽い挨拶と、教科書の確認で、昼には終了した。

「じゃあ、明日から、通常の内容で授業、マァ、最初だから、自己紹介メインになるだろうが、普通に6時間授業だ。また、あした!!」

福田につづいて、智身も教室を出て行った。

惣市は、後を追いかける。

福田の後ろを、ついて歩いている智身の腕を引っ張る。

周りを見て、一番近い、空いている教室に入った。

「やっほ!」

「・・・なにやってんの?・・・やっほじゃねーよ」

「私が、先生になったら勉強頑張るんだもんね?」

智身は、笑っていた。

「ごめん、驚かそうと思って・・。・・・」

「ま、いいや。おれ、もう帰るしかないケド、遅くなんの?」

「少し、明日の打合せしてだから、4時くらいには帰るよ」

「わかった。・・・」

惣市は、智身の後姿を見送った。


教室に戻り、明良、サチコと、帰る準備をする。

「・・・」

3人とも無言だった。

「マック?ケンタ?」

「ファッキンがいい~」

サチコが言う。

「ドコでもいいわ・・・」

渋谷の、センター街中の ファーストキッチンへ入る。


「びっくりだよな。明日からどーなんだべね?」

明良はハンバーガーを頬張りながら、言った。

「しらね・・・。なんも、なきゃいいけどさ。まじ、なんもできねーよ。一日中監視されてるも同然ジャン・・・」

惣市は、食欲がなく・・・コーラを一口、飲んだ。

「でも、好きな人といつも一緒って、うれしくない?」

惣市は幸せそうなサチコに、

「お前と、俺はちがうんだよー」

「浮気しようとしてたの?やー。きもいわぁ」

「想像で、きもいとか、ゆうな・・・。・・・」

「で、智ちゃん今日は何時に帰り?」

「4時くらいとは言っていた」

「喧嘩スンナよ」

明良は、惣市を斜めから見た。

「しないよ。別に、怒っては無いもん」

「もう、別にってせりふが、・・・笑」
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