恋愛最前線
「だいじょーぶです」

惣市は、やっと、ハンバーガーを口にした。

冷めていて、不味いソレを完食した。


明良とサチコは もうすこし渋谷をぶらぶらして帰ると行ったが、惣市はそんなきもちにもなれず…

マンションへ戻り、智身の帰りを待った。


17時過ぎ…

買い物袋をぶら下げて 智身帰宅。


「おかえり」

「ただいま。これ冷蔵庫ねー。着替えてくる」

「ハイョ」

惣市は智身から買い物袋をあずかると、中身を冷蔵庫にしまう。


着替え終えると智身はリビングに戻って来た。

「ごめんね。ビックリした?」

「かなり…。皆ビックリだよ。なんでゆわなかったの?」

惣市はコーヒーを作ると 智身に渡す。

彼女はありがとうと、一口飲む。

「ただびっくりさせたかっただけ!受かるかわからないけど受かったから、…これから働き出したら、もっと時間ずれるし、ちょっとでも一緒にいたいなって思った…」

「まぢ?」

「ほんとよ。監視されてるみたいで嫌だった?」
「んなわけないよ。俺だって、一緒に居る時間長い方が嬉しいもん」


「ごめんね…びっくりさせて」

「まあ…確かにビビってる…」

「勉強頑張ってね!」

惣市は 自分の言動を少し後悔しつつも…


楽しい? 新しい高校生活に期待した…。


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