国に尽くして200年、追放されたので隣国の大賢者様に弟子入りしました
「えー実際に浄化してるところを見てからでも」
「駄目です。ここに来るための時間確保で予定が詰まっているんですから」
「ちぇっ、仕方ないなぁ。あーそうだ、ルティシアの治安が滅茶苦茶悪くなってたよ。ちょっと動向には注意してね」
マーティスは背中を押されながら、そう言い残して去っていった。
「相変わらず嵐のような人達だな」
フェルディナンドが水晶を整理しながら苦笑した。
「マーティス様はヤンさんにしっかり管理されていたのね。あの二人、なんだか合っているわ」
「幼い頃からの付き合いだからね。僕も城にいた頃はヤンによく叱られたよ」
「皆の兄的存在だったのね。なんだか想像つくわ……フェルは勉強のしすぎで叱られていたのでしょう?」
ニーナがクスクスと笑うと、フェルディナンドもつられて微笑んだ。
「よく分かったね。焦るな、メリハリをつけろって散々言われたよ。そのおかげで今は自分のペースで研究を進められてる」
「そう……。じゃあ今日もマイペースで頑張りましょう!」
「そうだね。早速水晶を試してみようか」
ニーナとフェルディナンドは、森の土とルティシア産の水晶を持って、実験室へと向かった。
「駄目です。ここに来るための時間確保で予定が詰まっているんですから」
「ちぇっ、仕方ないなぁ。あーそうだ、ルティシアの治安が滅茶苦茶悪くなってたよ。ちょっと動向には注意してね」
マーティスは背中を押されながら、そう言い残して去っていった。
「相変わらず嵐のような人達だな」
フェルディナンドが水晶を整理しながら苦笑した。
「マーティス様はヤンさんにしっかり管理されていたのね。あの二人、なんだか合っているわ」
「幼い頃からの付き合いだからね。僕も城にいた頃はヤンによく叱られたよ」
「皆の兄的存在だったのね。なんだか想像つくわ……フェルは勉強のしすぎで叱られていたのでしょう?」
ニーナがクスクスと笑うと、フェルディナンドもつられて微笑んだ。
「よく分かったね。焦るな、メリハリをつけろって散々言われたよ。そのおかげで今は自分のペースで研究を進められてる」
「そう……。じゃあ今日もマイペースで頑張りましょう!」
「そうだね。早速水晶を試してみようか」
ニーナとフェルディナンドは、森の土とルティシア産の水晶を持って、実験室へと向かった。