国に尽くして200年、追放されたので隣国の大賢者様に弟子入りしました
ニーナはかがみ込むと、そっとフェルディナンドを抱きしめた。
「大丈夫。大丈夫よ。私はそんなに弱くないわ。心配しなくても、もう200年も生きたおばあちゃんだもの。若造なんかには簡単に利用されないのよ。そうでしょ?」
ニーナが笑いながら言うと、フェルディナンドは消え入りそうな声で「ルティシアでは利用されて追放されたではありませんか」と言ってきた。
「あら、言うじゃないの。……昔はあんなに小さくて可愛かったのに」
ニーナがフェルディナンドの頬を両手で包み込むと、目を丸くしているフェルディナンドがこちらを見た。
「気づいて、いたのですね……」
ニーナは再びフェルディナンドを抱きしめると、耳元で恥ずかしそうに囁いた。
「今気づいたの。フェルの苦しそうな顔、見たことあるなって。お母様と一緒に私に会いに来てくれたでしょう? すごく感謝してくれて……嬉しかったわ。顔は忘れていたけど、もらった言葉は時々思い出していたのよ」
「そうでしたか。忘れたままなら、それで良かったのですが……僕はニーナと過ごす日々が好きだったので」
「私もよ。だからいつもみたいな関係に戻りたいわ」
「大丈夫。大丈夫よ。私はそんなに弱くないわ。心配しなくても、もう200年も生きたおばあちゃんだもの。若造なんかには簡単に利用されないのよ。そうでしょ?」
ニーナが笑いながら言うと、フェルディナンドは消え入りそうな声で「ルティシアでは利用されて追放されたではありませんか」と言ってきた。
「あら、言うじゃないの。……昔はあんなに小さくて可愛かったのに」
ニーナがフェルディナンドの頬を両手で包み込むと、目を丸くしているフェルディナンドがこちらを見た。
「気づいて、いたのですね……」
ニーナは再びフェルディナンドを抱きしめると、耳元で恥ずかしそうに囁いた。
「今気づいたの。フェルの苦しそうな顔、見たことあるなって。お母様と一緒に私に会いに来てくれたでしょう? すごく感謝してくれて……嬉しかったわ。顔は忘れていたけど、もらった言葉は時々思い出していたのよ」
「そうでしたか。忘れたままなら、それで良かったのですが……僕はニーナと過ごす日々が好きだったので」
「私もよ。だからいつもみたいな関係に戻りたいわ」