国に尽くして200年、追放されたので隣国の大賢者様に弟子入りしました
「んん? うぅ……身体がカチコチだわ。フェル? 一体何? どうして部屋にフェルが……?」
フェルディナンドの声に起こされたニーナは、ぐうっと伸びをした。
あたりを見渡すといつもの寝室ではない。
だんだんと頭が回り始め、昨日のことを思い出した。
(そうだわ。昨日、炭の浄水効果を確認しようとして……そのまま力尽きたのね)
意識が覚醒したニーナの前に、フェルディナンドがグラスを差し出した。
中には水が入っている。
「これを見て。浄水効果があったんだ!」
「本当!?……確かに見た目には気泡がなくなっているわ」
「触っても大丈夫だよ。ピリピリとした感触も消えているから」
グラスの水にそっと触れてみると、確かに何も感じなかった。
「飲んでみても良い?」
「もちろん。僕もさっき試したんだ」
ニーナはグラスを受け取って一口だけ水を含んだ。
ゴクンと飲み込むと、冷たい水が寝起きの身体に染み渡っていく。
「美味しい……。全然しびれないわ!」
「そうだろう? ノギリブナの木からつくった炭が、一番効果が高いみたいなんだ」
「他も炭も確認したの?」
「もちろん! 昨日仕込んだ物は全部確認したんだ!」
フェルディナンドは目を輝かせながら、どの炭にどんな効果があったかを嬉しそうに語った。
「これは報告に行かないといけないな。父の耳に入れておくべきだ。兄さんに瘴気発生源の探索依頼もしたいし」
「そうね、分かったわ。それじゃあ私はパン屋さんに報告してくるわ!」
二人は頷き合って、朝の支度を始めた。
フェルディナンドの声に起こされたニーナは、ぐうっと伸びをした。
あたりを見渡すといつもの寝室ではない。
だんだんと頭が回り始め、昨日のことを思い出した。
(そうだわ。昨日、炭の浄水効果を確認しようとして……そのまま力尽きたのね)
意識が覚醒したニーナの前に、フェルディナンドがグラスを差し出した。
中には水が入っている。
「これを見て。浄水効果があったんだ!」
「本当!?……確かに見た目には気泡がなくなっているわ」
「触っても大丈夫だよ。ピリピリとした感触も消えているから」
グラスの水にそっと触れてみると、確かに何も感じなかった。
「飲んでみても良い?」
「もちろん。僕もさっき試したんだ」
ニーナはグラスを受け取って一口だけ水を含んだ。
ゴクンと飲み込むと、冷たい水が寝起きの身体に染み渡っていく。
「美味しい……。全然しびれないわ!」
「そうだろう? ノギリブナの木からつくった炭が、一番効果が高いみたいなんだ」
「他も炭も確認したの?」
「もちろん! 昨日仕込んだ物は全部確認したんだ!」
フェルディナンドは目を輝かせながら、どの炭にどんな効果があったかを嬉しそうに語った。
「これは報告に行かないといけないな。父の耳に入れておくべきだ。兄さんに瘴気発生源の探索依頼もしたいし」
「そうね、分かったわ。それじゃあ私はパン屋さんに報告してくるわ!」
二人は頷き合って、朝の支度を始めた。