離婚前提の妻でも溺愛されています
仕事終わりでホッとしているのか、穏やかな笑顔に思わず見とれそうになる。

見合いから解放され、このままいけば恭太郞と雫の結婚も近そうだ。

結婚を決めた理由が次々と解決されていく。

だとすれば、いつまで自分は蒼真の近くにいられるのだろう。

そう考えるたびに胸に広がる痛みを持て余しながら、里穂はこの店で用意する最後の料理を丁寧に仕上げた。






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