離婚前提の妻でも溺愛されています
すると蒼真は里穂のシートベルトを外し、里穂の手を両手で握りしめた。
「俺と本当の結婚をしてほしい。愛してるんだ。恋愛に慣れてない里穂を混乱させたくないと思って言わずにいたが、好きなんだ。愛してる」
熱が籠もった蒼真の言葉が、静かな車内に響く。
「蒼真さん」
初めて好きと、そして愛してると言われて、胸がいっぱいでなにも言えなくなる。
初めて見る蒼真の蕩けるような甘い表情に、目の奥も熱くなる。
「里穂の家族思いなところも、自分を犠牲にしてでも大切な物を守ろうとする強さも、なにもかも愛してる。これからも俺と一緒にいてほしい」
里穂の瞳からぽろぽろと涙がこぼれ落ちる。
「まだ足りない?」
蒼真は声を詰まらせている里穂の顔を覗き込む。
その顔が少し赤くなっているように見えるのは、気のせいじゃないはずだ。
伝えられる時に気持ちを伝えようと、照れながら想いを伝えてくれている。
「足りないなら、まだ続けようか。俺がどれだけ里穂を愛しているか――」
「結婚して下さい」
たまらず蒼真の首にしがみついて、里穂は想いを吐き出した。
「結婚して下さい。本当の結婚です。この先私が蒼真さんの側にずっといられるように、本当の妻にして下さい。あ……愛してます」
言いたくても言えなかった言葉が次々と口を突いて出る。
「俺と本当の結婚をしてほしい。愛してるんだ。恋愛に慣れてない里穂を混乱させたくないと思って言わずにいたが、好きなんだ。愛してる」
熱が籠もった蒼真の言葉が、静かな車内に響く。
「蒼真さん」
初めて好きと、そして愛してると言われて、胸がいっぱいでなにも言えなくなる。
初めて見る蒼真の蕩けるような甘い表情に、目の奥も熱くなる。
「里穂の家族思いなところも、自分を犠牲にしてでも大切な物を守ろうとする強さも、なにもかも愛してる。これからも俺と一緒にいてほしい」
里穂の瞳からぽろぽろと涙がこぼれ落ちる。
「まだ足りない?」
蒼真は声を詰まらせている里穂の顔を覗き込む。
その顔が少し赤くなっているように見えるのは、気のせいじゃないはずだ。
伝えられる時に気持ちを伝えようと、照れながら想いを伝えてくれている。
「足りないなら、まだ続けようか。俺がどれだけ里穂を愛しているか――」
「結婚して下さい」
たまらず蒼真の首にしがみついて、里穂は想いを吐き出した。
「結婚して下さい。本当の結婚です。この先私が蒼真さんの側にずっといられるように、本当の妻にして下さい。あ……愛してます」
言いたくても言えなかった言葉が次々と口を突いて出る。