SECOND♢HERO
「ごめん、ごめんな、花恋。つらい思いさせて、ごめん。」
そしてお父さんは美佳さんと話し、結局美佳さんは家を出て行くことになった。
「風花が亡くなって、お前にはつらい思いをたくさんさせてしまったな、でも俺はお前の幸せになることが一番だから。」
お父さんの言葉が氷のように冷たかった私の心を溶かしてくれた。
他にも、梓君にはたくさんのものをもらった。
いつも私のそばで笑っててくれた。
素直に言葉をかけてくれた。
私だけを、見てくれた。
本当の私を受け止めてくれた。
だから、好きになったんだ。
「せーんぱい?どうしたんですか?ボーッとしちゃって。」
目の前にはくりくりした目をキョトンとさせて、私を見つめる梓君。
「ううん、なんでもない。いこっか!」
私は自分から、初めて梓君の手をとった。
可愛い顔とは裏腹に、ちゃんとした男の子の手だ。
大きくて、私の手をすっぽりと包み込んでしまう。
そしてお父さんは美佳さんと話し、結局美佳さんは家を出て行くことになった。
「風花が亡くなって、お前にはつらい思いをたくさんさせてしまったな、でも俺はお前の幸せになることが一番だから。」
お父さんの言葉が氷のように冷たかった私の心を溶かしてくれた。
他にも、梓君にはたくさんのものをもらった。
いつも私のそばで笑っててくれた。
素直に言葉をかけてくれた。
私だけを、見てくれた。
本当の私を受け止めてくれた。
だから、好きになったんだ。
「せーんぱい?どうしたんですか?ボーッとしちゃって。」
目の前にはくりくりした目をキョトンとさせて、私を見つめる梓君。
「ううん、なんでもない。いこっか!」
私は自分から、初めて梓君の手をとった。
可愛い顔とは裏腹に、ちゃんとした男の子の手だ。
大きくて、私の手をすっぽりと包み込んでしまう。