SECOND♢HERO
どうして、俺の方を見てくれないの?
今一緒にいるのは、俺なのに。
今の彼氏は、俺なのに。
俺は先輩の腕を掴んで歩き出していて。
「梓君?」
驚く先輩の声も聞こえないふり。
どんどん祭りの会場から離れた場所へ。
人のいない裏道に抜け出す。
「梓君、ごめんね…お腹空いたよね。えっと、何か買いに行こう?」
もう無理しないでください。
そんな作ったような笑顔が俺は見たいんじゃない。
なんで泣きそうな顔して、無理やり笑ってるんですか?
「花恋先輩…」
俺は先輩を腕の中に引き込んだ。
先輩の体は柔らかくて、小さくて。
俺自身小柄だけど、やっぱり女の子の体は違う。
「俺じゃ、だめですか?俺じゃ大和の代わりになれませんか?」
一番じゃなくていい。
二番目でも、いいから。
だから、こっちを見てよ、先輩。
「…っ…」
目を背けようとする先輩の頬を両手で包み込む。
今一緒にいるのは、俺なのに。
今の彼氏は、俺なのに。
俺は先輩の腕を掴んで歩き出していて。
「梓君?」
驚く先輩の声も聞こえないふり。
どんどん祭りの会場から離れた場所へ。
人のいない裏道に抜け出す。
「梓君、ごめんね…お腹空いたよね。えっと、何か買いに行こう?」
もう無理しないでください。
そんな作ったような笑顔が俺は見たいんじゃない。
なんで泣きそうな顔して、無理やり笑ってるんですか?
「花恋先輩…」
俺は先輩を腕の中に引き込んだ。
先輩の体は柔らかくて、小さくて。
俺自身小柄だけど、やっぱり女の子の体は違う。
「俺じゃ、だめですか?俺じゃ大和の代わりになれませんか?」
一番じゃなくていい。
二番目でも、いいから。
だから、こっちを見てよ、先輩。
「…っ…」
目を背けようとする先輩の頬を両手で包み込む。