SECOND♢HERO
朝比奈大受験以来、1回だけ登校日があったけど、その時あった大和、何にもそんな素振り見せてなかったし。
そもそも大和には絶賛愛し中の彼女、桜子ちゃんがいるじゃん!
「あれ?梓先輩?どうしたんですか?」
「ちょっと風にあたってくる…」
俺はガヤガヤ騒がしいカラオケの部屋を出た。
一人で冷たい風にあたっていると、頭の中に浮かぶのは大好きな人と大切な親友。
もしかして、花恋先輩の伝えたいことって、本当に今度こそ、きっぱりと振られるのかな。
俺、やっぱり先輩にとっての一番になれなかったのかな。
どうしたって大和にはかなわなかったのかな。
そういうこと、か。
きっと花恋先輩は今でも大和が…
好きなんだよな。
俺が花恋先輩のことを好きなように、花恋先輩も大和が好きなんだ。
大好きだった人を忘れるのは難しいってこと、痛いくらいにわかるよ。
けど、やっぱり振り向いてもらいたかった。
そもそも大和には絶賛愛し中の彼女、桜子ちゃんがいるじゃん!
「あれ?梓先輩?どうしたんですか?」
「ちょっと風にあたってくる…」
俺はガヤガヤ騒がしいカラオケの部屋を出た。
一人で冷たい風にあたっていると、頭の中に浮かぶのは大好きな人と大切な親友。
もしかして、花恋先輩の伝えたいことって、本当に今度こそ、きっぱりと振られるのかな。
俺、やっぱり先輩にとっての一番になれなかったのかな。
どうしたって大和にはかなわなかったのかな。
そういうこと、か。
きっと花恋先輩は今でも大和が…
好きなんだよな。
俺が花恋先輩のことを好きなように、花恋先輩も大和が好きなんだ。
大好きだった人を忘れるのは難しいってこと、痛いくらいにわかるよ。
けど、やっぱり振り向いてもらいたかった。