SECOND♢HERO
そして付き合うことになった私達。
私はこのとき、両思いだって信じて疑わなかった。
大和の中には最初から、私なんて入る隙なんてなかったのに。
付き合うようになってから、大和はすごく優しかった。
毎日帰り道、私を家まで送ってくれた。
休みの日はたまに一緒に過ごした。
映画を見たり、買い物をしたり。
初めて付き合うってことが楽しくて仕方なかった。
「花恋。」
心地いい少し低めの声で呼ばれる、家族以外のその自分の名前が特別な響きに聞こえた。
大和は私にたくさんの気持ちを教えてくれたの。
だけど、薄々感じてはいた。
大和の心の中には私じゃない、誰かがいるってこと。
でもそれを私から言い出せなかったのは、わかってても大和のそばにいたかったから。
私はずるかった。
だからきっと、終わりが来たんだ。
「花恋、話があるんだ。」
付き合ってから三ヶ月、いつもの帰りみち、その話を切り出した大和。
私はこのとき、両思いだって信じて疑わなかった。
大和の中には最初から、私なんて入る隙なんてなかったのに。
付き合うようになってから、大和はすごく優しかった。
毎日帰り道、私を家まで送ってくれた。
休みの日はたまに一緒に過ごした。
映画を見たり、買い物をしたり。
初めて付き合うってことが楽しくて仕方なかった。
「花恋。」
心地いい少し低めの声で呼ばれる、家族以外のその自分の名前が特別な響きに聞こえた。
大和は私にたくさんの気持ちを教えてくれたの。
だけど、薄々感じてはいた。
大和の心の中には私じゃない、誰かがいるってこと。
でもそれを私から言い出せなかったのは、わかってても大和のそばにいたかったから。
私はずるかった。
だからきっと、終わりが来たんだ。
「花恋、話があるんだ。」
付き合ってから三ヶ月、いつもの帰りみち、その話を切り出した大和。