カルテとコーヒー


南はテニス部員でもあった。

これまで何度もテニス部の飲み会に
優子を誘ってくれたため、
優子も医学部の知り合いが増えていた。

しかし、男性に、
(正確には秀頼以外の男性に)
ほとんど興味がなく、
南に誘われた合コンは断ってきていた。

しかし、ついにその合コンとやらに
参加するときがきた!

大学生なら一度は憧れる(?)であろう
合同コンパ。

早速先生に報告を…!

とメッセージ画面を開いたところで
指を止めた。


「言ったところで…」


言ったところで、どうせ

『いいんじゃないか?』

と興味なさげに返されるだけだろう。

しばらくは先生から離れて
気分転換をしなきゃ!

優子は開いたメッセージ画面を閉じて、
南に『了解』と敬礼する猫のスタンプを
送信した。


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