クラスの女子に対して好意を抱いてたが、告白する勇気がなくて困っていたら、友達になる? と言われたのですが。
「じゃあ私はこのキャラを選ぶね」
彼女はそのゲームで最強と名高いゴリラのキャラを選んだ。所謂第六感というやつか、まさか一発でこのゲームの最強キャラを選ぶとは思っていなかった。
「じゃあ俺はこれで」
俺はこのゲームの中でも一番得意な子供キャラを選んだ。彼は身体能力自体は弱いが、その代わりに特殊能力で遠距離攻撃をするキャラだ。
「そのキャラでいいの? なんか弱そうだけど」
彼女は純真な目でそう言う。このキャラは別に弱くない。確かにあのゴリラのキャラには負けるが、別に弱いキャラではない。むしろかなり強いキャラだ。
「いいんですよ、このキャラ強いですし」
「ふーん」
「まあじゃあやりますか」
「はい」
そして俺は対戦ボタンを押し、戦いが始まる。