最期マデ、アソボ

クラスの生徒は呆然とした。そのクマの人形の姿をした花梨と名乗る生徒は前イジメられ自殺した生徒の名前だったからだ。

一人の女子生徒が聞いた。

女「ね、ねぇもしかして自殺した花梨じゃないよね...？」

花「え〜？何言ってるの？前、この学校でイジメられてた花梨だよ！声もおんなじじゃん！」

そう花梨が言った途端、教室中が恐怖でいっぱいになった。

美穂が聞いた。

美「じゃあ、私たちのことも覚えてるの...？」

花「もっちろん！イジメられてた時の記憶は鮮明に覚えてるからね！」

美穂たちは一瞬恐怖に満ちた顔になったが、すぐにいつも通りの顔に戻った。

萌「ねぇ、じゃあ何でクマの人形の姿をしているの？その姿で私たちに復讐でもしようと思ってるの？無理に決まってるじゃない！」

キャハハ！と萌香は笑った。その時だった。

花「ふ〜ん、無理だと思うんだ。ちなみにこの姿をしているのは神にこの姿で行けって言われたのと、この姿の方が返り血を浴びても自分を洗濯機に放り込めば落ちるから。じゃあ、復讐を開始しま〜す！」

和「花梨、バカなの？そんな簡単にｳｸﾞｯ!?」

花「ちょっとうるさいから黙ってもらってもいい？」

そう言う花梨の手には和樹の口を塞いだ赤いテープが握られていた。

花「じゃあ、まず1時間目は恐怖ノ、鬼ゴッコ！最期マデ、アソボウネ。」

教室中の全員が鬼ごっこなら逃げられると思った。それに捕まえられても何ともないだろうと思ったからだ。