最期マデ、アソボ
でも、それは違った。なぜならその鬼ゴッコにはルールがあり、鬼が花梨ではなかったからだ。

花「まず最初にルールを説明します。」

莉「ルールなんてわかってる。捕まったら負けでしょ?そんな誰もがわかるルールをわざわざ説明しようとする馬鹿らしさは変わってないねwていうか花梨からなら誰でも逃げられるから。」

全「あっはははは!ほんっとに馬鹿!」

花「ふ〜ん、最後まで聞かなくていいんだ。後悔しても知らないからね。」

クラスの全員が笑っていたため、花梨の小さな声は聞こえていなかった。

花「じゃあ、鬼ゴッコを開始するよ〜!鬼さん出てきて!」

鬼はお前だろと教室中の誰もが思った。

花梨は指をパチンと鳴らした。

すると斧を持ったフードを深く被っている男の人が出てきた。

教室中がざわめいた。鬼は花梨だろうと思っていたからだ。

花「みんな〜!この子は鬼だからね〜!30秒後に追いかけに行くよ!鬼さんはどんどん殺していっていいからね!もちろん学校中の生徒、教師を巻き込んでだよ!開始する時は放送で知らせるからみんな放送が聞こえたら逃げてね〜!それじゃあお楽しみに〜!」

ガラガラと花梨は男の人と一緒に教室を出ていった。

そして花梨のルール説明を聞いていなかった全員は怖くなった。

一人の男子生徒が言った。

男「なぁ、ここから逃げようぜ...」
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