バッカスの女神様の裏話(蘊蓄がもれちゃいます)

ドンペリの話

ドンペリをつくったのは、ベネディクト会修道院(フランス、オーヴィレール修道院)の修道士「ドン・ピエール・ペリニヨン」です。

彼は白ワインの発泡の途中で、シャンパンを発見したと言われます。

「私は今、星を飲んでいる」
この言葉は超有名です。

すごくすてきな表現だと思いませんか。

ペリニヨン修道士は盲目でしたが、味覚と嗅覚が鋭く、修道院では29歳の時から、ワインの製造管理をまかされていました。

彼は卓越したテイスティング能力を持ち、ぶどうや畑の特性を完璧に理解して、「アッサンブラージュ」という手法を造ったのです。

「神の舌」を持っていた人だったんですね。

ウィスキーなどは「ブレンド」という言葉をつかいますが、ワインは「ただ、混ぜる」という単純なものではありません。

「アッサンブラージュ」、フランス語で「組み立てる」という意味があるように、ワインの組み立ては複雑なのです。

組み立てる要因として

・ブドウの品種(ピノノワール・ムニエ・シャルドネが有名です)

・ブドウの木の年齢(古木かまだ若いか)、日当たり、土壌(土壌の粘性やミネラルなどの成分比較)によって

・その年の出来不出来(天候や木の状態など)

これらが組み合わさって、土地独特の「テロワール」が出るわけですわ。

その年のぶどうの状態、ぶどうの品種割合、栽培区画などを考えワイン原酒の混ぜる割合を決めることを「アッサンブラージュ」というのです。

なので、毎年、天候や土、その他の要因で、味はもちろん、出来上がりも異なるので、ワインの複雑さにもつながります。

また、作り手の理想とする酒のイメージも、生産者によって変わるわけです。

この辺は長編漫画「神の雫」が勉強になりますね。

漫画ではワインを飲んで、そのワインが醸し出す「表現」が多く書かれていますが、ワインにはイメージを喚起する大きなパワーを持っているということでしょう。

以前、単発の「ワインとチーズ」の教室に参加したことがあるのですが、「表現」を参加者が発表しました。

「枯れた葉が土に変わる時の臭い」とか。「古い使い込んだ革」とか・・・
その表現のボキャブラリーに「どっひゃーー」と驚いたのを思い出しました。

薫り、色、味という単純なものではない世界なのですじゃ。

ちなみに、
フランス・シャンパーニュ地方で作られている発泡性(スパークリング)ワインの総称。

そのなかで一番有名なのが「ドン・ペリニヨン」、「モエ・エ・シャンドン社」
1743年創業のフランスのトップメーカーです。

スパークリングワインは他国のブドウからも作られていますが、「シャンパーニュの地域」は特別なのです。

ドンペリがなぜ高いかというと、毎年作られるわけではなく、ぶどうの出来の良い年しかつくらないからです。
また、長期間熟成させる。

手間暇がかかっているわけです。
1本ウン十万とか、もっと高いのもあるようで・・・

ちなみにシャンパンタワーってウェディングの演出だったんですね。
私は、てっきりホストクラブの太客がやるもんだと思っていました。

別件で、
チーズはフランス産がやっぱりうまいにゃ。
チョコレートはベルギー産が間違いない!!

業務スーパーによく行くのだけれど、いろいろな国の商品が直輸入されていて、掘り出し物がある。
お手頃値段なので、ホイホイ買っちゃうけど、楽しいにゃ!
台湾カステラ(冷凍)がおいしいぞ!
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