攻略困難恋愛。〜真面目女子の落とし方〜
「たまちゃん、絶対なにかあったでしょ!話して!」

可愛らしく睨む日芽。

その姿に思わず笑ってしまう。

「実はね…」

私は日芽に全部話した。

モヤモヤのことも、イライラのことも。

話し終える頃には注文した料理がやってきた。

そして日芽は少し考えるような素振りをしたあと、私を見た。

「うーん、よくわからないけど、私が一番その感情に近いと思うのは、恋心?」

は、はあ?

「恋心って…なにそれ?」

私が誰かに恋してるってこと?

いやいや、ないでしょ。

「だってたまちゃん、今の私と同じだもん…私もね、最近気づいたの。」

ということは、今日芽には好きな人がいるってこと!?

それは初耳だ。

「誰?あ、もしかして…」

成瀬君?

いや、朝陽君?

あっ、そうだ。

日芽は態度でバレバレだった。

「月島先輩?」

私が言うと、日芽は顔を真っ赤にしてうなずいた。

恋する日芽の表情はすっごく可愛い。
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