エリートなあなた
修平さんがお風呂へ行ってしまった間、私はダイニングテーブルの残骸を片づけていた。
食器を食洗機へ入れてボタンをスタートし、ダイニングテーブル上を拭いたりと。
すると、先ほどと違うスウェット上下姿で「お先にー」と言ってリビングへ現れた彼。
「…はやっ!」
「え?そうかー」
キッチンからの率直な反応に首をかしげたけれど、…お風呂タイム10分以下は早い。
「真帆も入ったら?」と冷蔵庫のビールを開けた彼に頷き、着替えを持って向かった。
今日も大活躍なスキンケアセットのメイククレンジングを使用し、すぐにメイクオフ。
脱衣かごに脱いだワンピース類を置くと、まだ湯けむりの立つ浴室へ入った。