早河シリーズ第三幕【堕天使】
本編あとがき(読みたい人だけどうぞ〜✧)
 第三幕【堕天使】はこれまでとは趣向を変え、主人公の早河と敵対する犯罪組織カオスに焦点を当てた物語です。


第一幕【影法師】のエピローグと第二幕【金平糖】にたびたび登場していた謎の女の正体が明らかに!
キングがいるならクイーンもいます。

 堕天使の雰囲気はダークでゴシック。犯罪組織カオスのイメージモチーフはチェスです。

私はチェスには詳しくないですが、犯罪組織カオスの組織図はチェスのランクを参考にしています。

 チェスでは駒の価値があり、キングが最大(無限大)、次がクイーン(9)、ルーク(5)、ビショップ(3)、ナイト(3)、ポーン(1)。

クイーンはビショップとルークの動きを持つ最強の駒のようですね。クイーン強い……。

 犯罪組織カオスでは一番偉そうなキングの貴嶋さんが、やはり一番偉いんですよ。その次がクイーンの莉央。

キング、クイーンの次に権限があるのがルークの位置にいるスコーピオンとケルベロス。
ビショップの位置にはスパイダー。主要幹部以外はナイトかポーンになります。

 典型的な縦社会のカオスの組織図がなんとなーくイメージできたでしょうか?
私はこんな色々とブラックな組織には絶っ対に所属したくないですけどねっ!

 この後は堕天使の続編【失楽園】が始まります。堕天使だけだと本編では最も短編の物語ですが、堕天使はこの失楽園と合わせて2つでひとつの物語です。

 【失楽園】は【白昼夢 スピンオフ】収録作の「Summer vacation 2002」の裏側を描いた物語でもあります。

【失楽園】収録の「Act2.禁断の果実」と「Act3.罪人の烙印」が「Summer vacation 2002」と表と裏の関係性になっています。

【失楽園】側から読めば、「Summer vacation 2002」が裏側、「Summer vacation 2002」側から読めば、【失楽園】側が裏になる……そんな構成です。

 【失楽園】の主役は莉央と俊哉。莉央の高校時代、『堕天使 第三章 レーゾンデートル』では描かれなかった莉央と俊哉のこと、樋口家を出た莉央と貴嶋の出会いをより詳しく書いていきます。

堕天使での死に際に俊哉が莉央に言った最期の言葉『愛してる』の意味や莉央の俊哉への想いも失楽園に込めてあります。

 話の展開上、近親相姦による性描写(ベリーズカフェの性描写規定に沿う範囲内)があります。
でも苦手な方は無理して読まなくても大丈夫ですよ。次作、本編第四幕【紫陽花】をお楽しみください。

【失楽園】は本編には影響のない話ですから、飛ばしていただいても今後の本編に支障はありません。


 それでは次ページからは失楽園の世界に入ります。
兄と妹の禁断loveがお好きな方は、ぜひぜひご覧ください。

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