いつから見えなくなっていたんだろう、自分と君への気持ちが。






「あのさ、これって、さっき提出とかって言ってたっけ?」






「あ、うん。でも評価には影響しないって」






「そうなんだ、ありがと。なんか、これからいろいろ聞くかもだけど…」






「全然いいよ。いつでも聞いて」







話しかけることと答えることが分かりきった一通りを終えて、何でもないふりをしてお互いに去っていく。






そんなやりとりを何回か重ねていくうちに、






気持ちが重なり、






唇が交わり、






体と心を、求め合うようになった。





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