Sunshine Days
「何年お前らと一緒にいたと思ってんの?このままじゃお前も、月乃も、成長できない。前に進めねんだよ!」

それだけ言うと、俺の手をはなし、ベッドに入っていった。

俺も月乃も、成長できない?

なんだよ、それ。

だってあいつ、泣くんだよ。

寂しい、そばにいてって。

俺には月乃の気持ちがわかるんだ。

不安で、寂しくて、哀しくて。

小さい頃からずっと隣にいた月乃。

あの事故までは強いやつだと思ってた。

今だってきっと学校では寂しさなんて見せてない。

友達の前では笑って、何でもできる自分を演じてる。

だけど本当は、寂しがりやで泣き虫。

俺の前だけでは本当の姿を見せてくれる。

だったら、それくらい、受け止めてやりたい。

あいつが素を出せる場所、俺が作ってやりたい。

隼人の言葉が脳内に響く。

前に進めない。

「…わかってんだよ、そんなの…」

だけど、俺にはわからないんだ。

今のやり方以外での月乃を幸せにしてやる方法が。
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