Sunshine Days
5すれ違う心
side廉
修学旅行から帰ると、俺はすぐに月乃の携帯に電話をかけた。
ワンコールもしないうちにすぐに繋がった。
「月乃、今家の前にいるんだけど、でて…」
「鍵開いてるから、入ってきて…」
俺は荷物を置くのもそこそこに、月乃の家の扉を開けた。
「おじゃまします。」
月乃の祖父母は出かけているのか、家の中は真っ暗だ。
月乃の部屋のドアを開けると、月乃が抱きついてきた。
その感覚に、頭の中に春川の顔がよぎったのをすぐに消した。
「…廉!会いたかった…!」
小さく震えてる、月乃。
電話では確か、父親だという人物が訪ねてきたんだっけ。
「廉…私、嫌だよ…廉と、離れたくない!」
月乃はそう言うと、更に強く抱きついてきた。
俺はその細い肩に腕を回す。
「大丈夫、俺はずっとお前のそばにいるから。…だから、何があったかちゃんと話して?」
月乃の顔を見ると、目には大粒の涙が今にも零れ落ちそうなくらい溜まっていた。
ワンコールもしないうちにすぐに繋がった。
「月乃、今家の前にいるんだけど、でて…」
「鍵開いてるから、入ってきて…」
俺は荷物を置くのもそこそこに、月乃の家の扉を開けた。
「おじゃまします。」
月乃の祖父母は出かけているのか、家の中は真っ暗だ。
月乃の部屋のドアを開けると、月乃が抱きついてきた。
その感覚に、頭の中に春川の顔がよぎったのをすぐに消した。
「…廉!会いたかった…!」
小さく震えてる、月乃。
電話では確か、父親だという人物が訪ねてきたんだっけ。
「廉…私、嫌だよ…廉と、離れたくない!」
月乃はそう言うと、更に強く抱きついてきた。
俺はその細い肩に腕を回す。
「大丈夫、俺はずっとお前のそばにいるから。…だから、何があったかちゃんと話して?」
月乃の顔を見ると、目には大粒の涙が今にも零れ落ちそうなくらい溜まっていた。