一夏夕涼み
大志はいつも1人だったのだ、大志は寂しいとは思わないように過ごしている。
そして放課後、桂浜に向かいスケッチブックにいつものように服のスケッチを描いていく。
これをしている時は1人でも全然怖くないのだ、大志はこうして1人で生きる術を自ら見つけ出し過ごしているのだ。
こうして少し周りよりも早くそれに気付いてしまった大志は、それにどんどんのめり込み孤独へと少しずつ近づいている。
自分のアイデアをスケッチブックに書き表していく作業が、大志にはとても心地よく楽しく感じさせ時間をもすら忘れさせてくれるのであった、そして日が傾き部活を終えた直樹たちが 大志を迎えにきた。
夕陽が沈んでいく 、
「もうすぐ夏休みだね」
桜が呟いた、3人とも今年の夏どう過ごすのかと言う話で盛り上がった、そしてそれぞれが帰るべき場所に向かうのだった。
家に着くと愛子が夕食を作って待っていた、夕食を済ませ風呂から上がり自分の部屋で課題をして過ごした、そして今日も自分の中にある割り切れない気持ちとともにベッドに入った。