一夏夕涼み

 あたりが暗くなり始める頃。

家の前まで来るとなんだか人だかりが出来ていて、家族がみんなが出てきている。

「どうしたの母さん?」

俺の母さん藍子が言うには、近所の小松さんのところに姪っ子さんがきてるとのことだ。

へぇー小松さんの所に、小松さんのところは家も近所のなのでよく遊びに行っていた。

小松さんのところの息子、裕也君はよく遊んで貰っっていたな、、、歳が5つ上で去年東京の大学に進学した。

そうか小松さんのところの、裕也君が島を出て寂しくなったって小松さんは口癖の様に言っていたから、姪っ子さんは嬉しいだろうな。

「大志あんたも挨拶しときなさい」

母さんに言われるままに人垣を越えると、そこに居たのは足立文香だった。

文香は小松のおばさんと一緒に近所の人に挨拶して周り、少し緊張した様に微笑んでいた。

文香と目が合うと頬が熱くなってしまいそうだった、さりげなく自然にきりだした。
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