一夏夕涼み

2章 大志 編


今宵は風花が吹く高知県浦戸町。

東寺大志はいつもの様に友達に別れを告げ歩き出す、家に帰ると大志の父と母が優しくお帰りを告げる、そんな慎ましい家庭に大志は暮らしている。

大志の住む高知県高知市浦戸では都会とはかけ離れた場所だ、しかし桂浜や龍頭岬など自然豊かな場所である。

大志は帰宅するとまずは椅子に座って机に向かう、そして徐にペンを取り出して真っ白いスケッチブックに線を描き始める。

そしてその線は段々と人の形へとなっていく、リボン、ドレス、ワンピースと言った服をどんどんスケッチブックに書き入れていく、そして赤白青といった命を吹き込んでいく、大志はレディース専門のファッションデザイナーを目指していたのだ。
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