一夏夕涼み
4章 大志 編
朝6時のアラームが鳴る。それを手慣れた手つきで止める、そして5分後にまた鳴るそれも止めようやく大志は起床する。
そして洗面台へ向かい歯を磨き終えると、寝巻きから発色の良い紺色のスエットを履き、白いティーシャツの上から薄手のカーディガンを羽織り家を出る。
大志は愛犬のルークと新緑の草木が広がる田圃に散歩に出かける。
ルークは大志が幼い頃から飼っている黒と白色の柴犬だ、ルークと大志はまず家を出て住宅地を抜け、すぐにある田んぼをはしり 桂浜に着く。
桂浜には真っ白な砂浜が広がり海の向こうに見えるのが上龍頭岬、そしてそこからビーチの南端にあるのが下龍頭岬だ。
桂浜にたどり着くと大志は徐にスケッチブックを取り出す。
早朝の桂浜は人気が少なく大志が服のデザインを考えるにはうってつけの場所なのだ、約30分ほどしたらスケッチを終えルークと家へと歩きだす。
帰り道田んぼをルークと走って帰ったルークも大志も朝がご飯が待ちどうしいのだ。