すすかけの木陰で
すすかけの木陰で
第一章
早起きしてアトピーの薬を体全体に塗り、喘息の薬を飲んだ。これは私にとっての単なる流れ作業だった。わたしは鏡に向かって、真っ赤な顔にアトピー用のファンデーションを塗り、ましな顔を作った。いったい誰がわかるのだろう、この面倒くささが。大病ではないがたくさん人生を損している気がする。アトピーがひどいと、熱が出て大学にいけないので、休みがちになり、その結果、大学での友達もいなかった。GUのワンピースに、さらにGUのカーディガンを羽織り、リュックサックを肩にかけて、スニーカーを履いた。
第一章
早起きしてアトピーの薬を体全体に塗り、喘息の薬を飲んだ。これは私にとっての単なる流れ作業だった。わたしは鏡に向かって、真っ赤な顔にアトピー用のファンデーションを塗り、ましな顔を作った。いったい誰がわかるのだろう、この面倒くささが。大病ではないがたくさん人生を損している気がする。アトピーがひどいと、熱が出て大学にいけないので、休みがちになり、その結果、大学での友達もいなかった。GUのワンピースに、さらにGUのカーディガンを羽織り、リュックサックを肩にかけて、スニーカーを履いた。