一ノ瀬さん家の恋愛事情。
オトナトリップ
side直
夏休みも半ば、8月。
俺はワクワクしていた。
日本に来てからはじめての夏休み。
高校では気の合う友達もできて、部活も楽しくて。
ただひとつだけ胸に引っかかってることがある。
それはあの、花火大会の日のこと。
「すき」
そう言われた。
いや、聞き間違いじゃないはずだ。
これでも耳はいい方だ。
秋山さんはたしかにそう言った。
俺はそこまで鈍感じゃないから、その言葉の意味は理解してるつもり。
俺のうぬぼれじゃなければ秋山さんは俺に向かって、好きだって言ってくれた。
だけど問題はその後。
帰り道、秋山さんは俺と目を合わせることも、会話することもなくぎこちなく笑いながら間宮さんや翔也と話していた。
俺は望と千歩とCielのステージがいかに素晴らしかったかで盛り上がってたし、どうすることもできないでいた。
返事はしたほうがいいのか。
それとも付き合ってくれと言われたわけじゃないからそのままでいいのか。
そもそも本当に秋山さんは俺に告白してくれたのか。
俺はワクワクしていた。
日本に来てからはじめての夏休み。
高校では気の合う友達もできて、部活も楽しくて。
ただひとつだけ胸に引っかかってることがある。
それはあの、花火大会の日のこと。
「すき」
そう言われた。
いや、聞き間違いじゃないはずだ。
これでも耳はいい方だ。
秋山さんはたしかにそう言った。
俺はそこまで鈍感じゃないから、その言葉の意味は理解してるつもり。
俺のうぬぼれじゃなければ秋山さんは俺に向かって、好きだって言ってくれた。
だけど問題はその後。
帰り道、秋山さんは俺と目を合わせることも、会話することもなくぎこちなく笑いながら間宮さんや翔也と話していた。
俺は望と千歩とCielのステージがいかに素晴らしかったかで盛り上がってたし、どうすることもできないでいた。
返事はしたほうがいいのか。
それとも付き合ってくれと言われたわけじゃないからそのままでいいのか。
そもそも本当に秋山さんは俺に告白してくれたのか。