一ノ瀬さん家の恋愛事情。
まあそんなところ、俺はけっこう嬉しいんだけどね。
「ついた!」
東京駅に着くと俺は辺りをぐるぐる見回す。
日本に来た時は空港からすぐに新幹線で家に向かったからこうして駅のホームに降りて色々見るのは初めて。
「えーっと、真兄中央出口にいるって!」
「中央出口ってどこ?あっ、直君!」
今にも人混みに埋もれちゃいそうな愛姉。
俺も背が高くはないから人混みに流されそう。
やっとのことで改札を出た俺たちはキョロキョロしながら迎えに来てくれてるはずの真兄を探す。
「おーい!田舎っぺどもーー!!」
ストレートな変わらない罵声が聞こえて、見ると手を振る真兄。
「真兄!」
「おー、直!なんか背伸びた?」
ほんと!?
たしかに四月の身体測定のとき、去年より5センチ伸びてた。
まだまだ真兄よりは小さいけど、俺の亡くなった父さんは180センチ以上あったらしいし、母さんも女の人にしては背は高いから期待大だ。
そういえば秋山さんは、背が高いこと気にしてたっけ。
「ついた!」
東京駅に着くと俺は辺りをぐるぐる見回す。
日本に来た時は空港からすぐに新幹線で家に向かったからこうして駅のホームに降りて色々見るのは初めて。
「えーっと、真兄中央出口にいるって!」
「中央出口ってどこ?あっ、直君!」
今にも人混みに埋もれちゃいそうな愛姉。
俺も背が高くはないから人混みに流されそう。
やっとのことで改札を出た俺たちはキョロキョロしながら迎えに来てくれてるはずの真兄を探す。
「おーい!田舎っぺどもーー!!」
ストレートな変わらない罵声が聞こえて、見ると手を振る真兄。
「真兄!」
「おー、直!なんか背伸びた?」
ほんと!?
たしかに四月の身体測定のとき、去年より5センチ伸びてた。
まだまだ真兄よりは小さいけど、俺の亡くなった父さんは180センチ以上あったらしいし、母さんも女の人にしては背は高いから期待大だ。
そういえば秋山さんは、背が高いこと気にしてたっけ。