一ノ瀬さん家の恋愛事情。
世界で一番きれいな君が
side咲耶
新学期初日は朝から雨が降っていた。
ジメジメするし、髪は跳ねるし、課題テストは難しかったし、気分は最悪だ。
蒸し風呂みたいな体育館をやっとでて、ホームルームが終われば今日は終わりだ。
「ねえねえ!今日うちのクラスに転校生来るらしいよ!」
相変わらず噂好きのくるみ。
「ふーん…」
この時期に転校生かぁ。
「もう!咲耶ってば元気ない!夏休み終わったからってだらけてちゃだめだよ!」
くるみはなんだかイキイキしてる。
もしかして…
「川上君となにかあったの?」
「えっ?…あ、…べ、別に!」
…こりゃあったな…
普段はツンツンしてるけどこういうとこ、かわいいよね。
「くるみ!」
あ、噂をすれば…
「ちょっと!くるみって呼ばないで!」
「えっ!あっ、ごめん!」
「…放課後、図書室で待ってる。」
「はい!」
あー、ラブラブだ。
いいなぁ。
あたしはというと、あのお祭りの日以来一ノ瀬君とは話せずじまい。
ラインだってクラスラインのグループから追加することはできたのに、怖くて何もできなかった。
ジメジメするし、髪は跳ねるし、課題テストは難しかったし、気分は最悪だ。
蒸し風呂みたいな体育館をやっとでて、ホームルームが終われば今日は終わりだ。
「ねえねえ!今日うちのクラスに転校生来るらしいよ!」
相変わらず噂好きのくるみ。
「ふーん…」
この時期に転校生かぁ。
「もう!咲耶ってば元気ない!夏休み終わったからってだらけてちゃだめだよ!」
くるみはなんだかイキイキしてる。
もしかして…
「川上君となにかあったの?」
「えっ?…あ、…べ、別に!」
…こりゃあったな…
普段はツンツンしてるけどこういうとこ、かわいいよね。
「くるみ!」
あ、噂をすれば…
「ちょっと!くるみって呼ばないで!」
「えっ!あっ、ごめん!」
「…放課後、図書室で待ってる。」
「はい!」
あー、ラブラブだ。
いいなぁ。
あたしはというと、あのお祭りの日以来一ノ瀬君とは話せずじまい。
ラインだってクラスラインのグループから追加することはできたのに、怖くて何もできなかった。