一ノ瀬さん家の恋愛事情。
我ながら寂しい…

「なーんだ、聡太とお祭り行ってないの。」

だって最近は浅丘君も忙しそうだし…

「愛たちってデートしないの?」

「たまにしてるよ!…図書館で勉強したりとか?」

「そういうのデートって言わないの!」

そうなの?

まあ確かに別々に黙々と勉強して、休憩するときに休憩スペースでジュース飲むくらいだけど。

「それにりっちゃんが最近うるさいの。遊びに行こうとしたらすごいしつこくて。」

これはいつものことなんだけどね。

「律さん、本当に過保護だよね〜せっかくイケメンなのに。」

本当にほのちゃんのいうとおりせっかくかっこいいのにあんなシスコンブラコンじゃひなのさんくらいしか付き合ってくれないよ。

「前からそうなのよね?大変だわ〜そりゃあ今まで彼氏なんて作れなかったわけよね。」

そうなのよ!

浅丘君は天使みたいに優しいからなんとかあんな兄がいるわあたしに付き合ってくれてるけど…

「愛先輩って聡太の前に好きな人いなかったんですか?」
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