一ノ瀬さん家の恋愛事情。
やっぱりバスケしてると身長高くなるのかな?

真兄よりは低いけど、この人も背が高い。

「俺達の試合相手なんですよ、第一中。強いですよね!」

うわあ、すごい。

キラキラしたオーラが出てて、眩しい!

こういう人が少女漫画の王道ヒーローなんだろうな。

「はい、ここがアリーナです!」

おお!

広い!!

「ありがとうごさいます!」

「いえ、じゃあ俺はこれで。」



「それだけ??てかそれ、初恋じゃなくない??」

「だから!あたしにはそんな甘い思い出がないの!必死こいて搾り出した唯一の甘酸っぱい思い出なの!」

ほのちゃんみたいにカリスマ美人じゃないからわかんないよ!

「けどその彼、いまバスケしててもしかしたら最下位とかありえますよね。」

愛奈ちゃんがいう。

たしかにその可能性はなくもないけど、本当に少し話しただけだし、相手もあたしも記憶が曖昧になってそう。

「えー!それはヤバーイ!聡太、愛を奪われちゃう!?」

ほのちゃん!

「それはないよ!それにいまは浅丘君が…」

「俺が何?」
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